COLUMN
発達障害と子育て
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子育てのヒント
「友達と一緒に活動すると、自分のやり方を変えられない」「みんなで相談する場面になると、うまく輪に入れない」。そんな様子を見て、子どもの協調性をどう支えればよいか悩む保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
協調性は、言われたとおりに行動したり、いつも相手に合わせたりする力ではありません。自分の気持ちを大切にしながら、相手の考えを聞き、共通の目的に向けて関わり方を調整していく力です。この記事では、協力することが難しくなる背景、ご家庭で試しやすい工夫、都筑区・センター南にあるアップの謎解きレクで見られた協力の形をご紹介します。
子どもの協調性とは、相手と同じになることではなく、自分と相手の違いに気づきながら一緒に目的へ向かう力です。「話す」「聞く」「頼む」「譲る」「役割を引き受ける」など、いくつもの小さな行動が組み合わさっています。
| 協力する場面の要素 | 子どもに見られる行動の例 |
|---|---|
| 相手に気づく | 相手が何をしているかを見る、話を最後まで聞く |
| 自分の考えを伝える | やりたいこと、困っていること、手伝ってほしいことを表す |
| 役割を分ける | 得意な作業を選ぶ、順番や担当を相談する |
| 違いを調整する | 別の案も聞く、折衷案を考える、いったん試してみる |
| 結果を共有する | できたことを一緒に喜ぶ、次の工夫を話す |
これらを一度にできる必要はありません。見るだけの参加、道具を渡す役、答えを記録する役なども、立派な関わり方です。年齢や経験、その日の疲れ、活動への興味によっても参加のしやすさは変わります。「協調性がある・ない」と二つに分けるより、どの場面なら関わりやすいかを具体的に見ることが大切です。
協力が難しく見えるとき、本人のわがままや努力不足だけが理由とは限りません。活動の見通し、伝えられる情報の量、過去の経験などが重なり、どう動けばよいか分かりにくくなっている場合があります。
「みんなで仲良くして」「協力して」と言われても、具体的に何をすればよいのかは分かりにくいものです。ゴール、時間、順番、自分の担当が曖昧なままだと、得意な方法にこだわったり、活動から離れたりして自分を守ろうとすることがあります。
集団活動では、説明を聞き、相手の表情を見て、自分の順番を覚え、周囲の動きにも合わせます。複数の情報を同時に扱う負担が大きいと、相談に加わる余裕が少なくなることがあります。静かな場所で一つずつ伝えると参加しやすくなる子もいます。
自分の案を否定された経験や、失敗を強く注意された経験があると、最初から自分の方法を譲らない、発言しないといった形で不安が表れることがあります。結果だけでなく、相談できたことや助けを求められたことに目を向けると、次の参加への足場をつくれます。
「分からない」「少し待って」「手伝って」「別の役ならできる」と伝えられれば、集団の中にとどまりやすくなります。しかし、困っている最中に言葉を探すのは簡単ではありません。短い言い方を事前に練習したり、カードや指さしで伝えられるようにしたりする方法もあります。
なお、集団行動への入りにくさだけで、発達上の特徴や診断の有無を判断することはできません。生活のさまざまな場面で困りごとが続く場合は、学校や園、自治体の相談窓口、専門機関などへ具体的な様子を伝えて相談してください。
家庭では、大人数の活動を再現しなくてもかまいません。家族と短時間で終えられる共同作業から、「一緒にすると進みやすい」という経験を重ねる方法があります。
「協力して片づける」ではなく、「3分間で、おもちゃを箱に10個入れる」のように、終わりが見える目標にします。達成できたかを競うより、何を一緒にするのかが分かることを優先します。最初は大人と二人で取り組み、慣れたら兄弟姉妹などへ人数を広げる方法もあります。
料理なら「材料を運ぶ人」「混ぜる人」、買い物なら「品物を探す人」「かごに入れる人」と役割を分けます。紙に書く、絵で示す、使う道具を担当者の前に置くなど、目で確認できる形にすると、自分がすることを整理しやすくなります。
「必ず一緒にやる」だけにせず、「答えを考える」「答えを書く」のどちらかを選ぶなど、関わり方に幅を持たせます。本人が選んだ役割で参加できると、自分の得意を使いながら相手と関わる経験になります。途中で役を替えてもよいルールにしておくと安心です。
活動前に「教えて」「一緒にやって」「あとで話す」「その役は難しい」など、使いやすい言葉を二、三個決めておきます。言葉で伝えにくいときは、書いたカードを見せてもかまいません。大人も同じ言葉を使って助けを求める姿を見せると、特別なことではないと分かりやすくなります。
終わった後は「成功したね」だけでなく、「役割を選べたね」「分からないと伝えられたね」「相手の案を一回試せたね」と、具体的な行動を短く振り返ります。うまくいかなかった日は責めず、「次はどこを分けるとやりやすいかな」と一つだけ工夫を考える方法もあります。
謎解きのように役割が複数ある活動は、全員が同じことをしなくても成立するため、協力の経験を積みやすい場面です。
アップのセンター南教室で2025年8月13日に行った活動の様子です。
アップにやってきたら、皆を出迎えてくれたのは大怪我をした博士!?
どうやら記憶を失ってしまったようで、
皆は『アップ少年探偵団』となって事件の解決に挑みます。
散らばったメモ、博士の発明品を使っての暗号解読を経て、
見事記憶を取り戻した博士からはさらに謎が出されて……!?
アップの教室をフルに使った謎解きに、皆で相談し合いながら挑戦!
小学生と中学生で協力し合い、最後にはご褒美を獲得することができました!
謎解きには、手がかりを探す、暗号を考える、思いついたことを伝える、ほかの人の案を試すといった複数の役割があります。全員が同じことをする必要がないため、自分に合う関わり方を見つけやすい活動です。都筑区・センター南のアップでは、こうした遊びや学習、PC・プログラミングなどを通じて、人との関わりを無理のない形で経験できる機会を大切にしています。
活動の詳細:2025年8月13日「謎解きレク」
協調性や集団参加を考える際は、文部科学省の「協働的な学び」と、こども家庭庁の支援ガイドラインが参考になります。次のページは2026年9月4日にアクセスし、現行URLであることを確認しました。
結論として、短く終わる共同作業で「相手と一緒にできた」経験を重ねる方法があります。最初から譲り合いを求めず、ゴールと役割を具体的にし、選べる参加方法を用意します。結果より、頼めた、聞けた、役割を果たせたという行動を振り返ることが大切です。
一つの行動だけで「集団が苦手な子」と決めることはできません。説明の多さ、人の多さ、音、見通しの持ちにくさ、失敗への不安など、参加しにくい条件はそれぞれ異なります。どこで困り、どんな支えがあると参加しやすいかを具体的に確認します。
集団活動は、相手の考えに触れ、自分の思いを伝え、役割を調整する経験の一つになります。ただし、全員と同じ動きができることだけが目的ではありません。見る、応援する、一部分を担当するなど、本人に合う参加の仕方を選べることも大切です。
ソーシャルスキルとは、人と関わる場面で使う具体的な行動のことです。あいさつだけでなく、助けを求める、断る、順番を確認する、気持ちを伝えることなども含まれます。練習すれば必ず同じように身につくものではなく、場面や本人に合う方法を考えます。
無料体験・ご見学を随時受け付けております。まずはお気軽にお問い合わせください。
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