COLUMN
発達障害と子育て
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発達障害と子育て
子育て・育て方悩み
「走り方がぎこちなく見える」「ボール遊びを避けたがる」「体育の前になると気が重そう」。運動が苦手な子どもを見ていると、もっと練習させた方がよいのか、無理をさせない方がよいのか迷うことがあります。
運動の苦手さは、本人の努力不足だけで説明できるものではありません。見本を理解する、体の位置を感じる、複数の動きを組み合わせる、周囲に合わせるといった力が関わります。この記事では、発達障害のある子どもにも見られる運動の困りごとを決めつけずに捉え、ご家庭でできる工夫と、都筑区・センター南にあるアップの活動をご紹介します。
運動が苦手な子どもには、できない動きを繰り返させる前に、どの場面で難しさが生じているかを分け、参加しやすい方法を一緒に探すことが大切です。
| 困りやすい場面 | 関わっている動きの例 | 最初にできる支え |
|---|---|---|
| 走る・止まる | 姿勢を保つ、合図に合わせる、速さを調整する | 短い距離にして、止まる場所を目印で示す |
| ボールを捕る | ボールを見る、距離を予測する、両手を動かす | 大きく柔らかいボールを近くから使う |
| 縄跳びをする | 縄を回す、跳ぶ、リズムを合わせる | 縄を床に置き、またぐ・跳び越す動きから試す |
| 集団で動く | 説明を聞く、周囲を見る、自分の順番を待つ | 見本を見せ、役割や順番を短く伝える |
同じ「運動が苦手」でも、難しい部分は一人ひとり異なります。ある種目が苦手でも、別の動きや自分のペースでは楽しめることがあります。得意・不得意を一つの評価にまとめず、場面ごとに見ます。
体の動かし方がぎこちなく見える背景には、動きの組み合わせ、見通し、感覚、経験など複数の要素が考えられます。行動だけを見て「やる気がない」と判断せず、活動の前後や環境も含めて整理すると、支え方を選びやすくなります。
ボールを投げるときは、相手を見る、腕を引く、足を踏み出す、力を調整するといった動きが重なります。一つずつならできても、同時に行うと混乱することがあります。動きを小さな段階に分け、最初は一つだけ確かめる方法があります。
大人の見本を見ただけでは、どちらの手足をどの順番で動かすのか分かりにくい場合があります。正面から向き合うと左右が反対に見えることもあります。同じ向きに並んで動く、目印を置く、短い言葉を一つ添えると理解しやすくなることがあります。
体育館の反響音、周囲の動き、応援の声などが重なると、説明を聞いたり自分の体に意識を向けたりしにくくなる子もいます。少人数で試す、待つ場所を決める、見学や休憩を選べるようにするなど、刺激を調整することも参加への支えになります。
人前で失敗したり、速さを比べられたりする経験が続くと、始める前から「どうせできない」と感じることがあります。拒否する様子があっても、怠けていると決めつけるのではなく、何が心配かを聞き、見学や一部分だけの参加から始める方法があります。
なお、運動の苦手さだけで発達障害や発達性協調運動症などを判断することはできません。着替え、食事、書字、遊びなど複数の生活場面で困りごとが続く場合は、園・学校、自治体の相談窓口、医療機関や療育機関などへ具体的な様子を伝えて相談してください。
家庭では、難しい種目を完成させることより、安心して体を動かせる条件を整えることから始められます。遊びの形にする、道具やルールを変える、本人が参加方法を選ぶといった工夫により、小さく試せる場面をつくれます。
縄跳びなら、まず縄をまたぐ、床の線を跳ぶ、回した縄を目で追うなど、動きを分けます。一度にすべてを求めず、「今日は両足で線を越える」のように目標を一つにします。できた動きを組み合わせるのは、その後で構いません。
小さく速いボールが難しいときは、大きく柔らかいボールや風船を使う方法があります。投げ合う前に転がす、近い距離から始めるなど、道具と条件を変えると動きの一部に集中できます。
「少し運動する」ではなく、「この線を3回またいだら終わり」「5分したら休憩」のように、内容と終わりを具体的にします。初めての遊びは大人が一度見せ、順番を短く伝えます。先が分かると、試してみるかどうかを考えやすくなります。
最初から全員と同じ動きを求めず、見学する、道具を渡す、短い距離だけ参加するなどの選択肢を用意します。途中で休んでも戻れることを伝えておくと、参加か不参加かの二択になりません。本人が決めた参加方法も活動の一部として受け止めます。
「上手だった」だけでなく、「目印を見て止まれた」「ゆっくり投げる方法を試した」「休みたいと伝えられた」と、実際の行動を言葉にします。成功した結果だけでなく、工夫したことや安全に取り組めたことを振り返ると、次に試す方法が見つかります。
2026年10月12日のスポーツの日、アップのセンター南教室では横浜ラポールの運動施設をお借りして、運動会を行いました。友達が集まると、子どもたちの表情にも期待が浮かんでいました。電車やバスではルールを守り、みんなで行動しました。
午前の部では、フライングディスクを使ったリレー、フェイクスノーの雪玉を使った雪合戦、しっぽ取りを行いました。初めての競技には少し複雑なルールもありましたが、説明を聞き、チームで協力する姿が見られました。自分の順番ではないときには、声を出して応援する場面もありました。
午後の部は、借り物競争、障害物走、全員リレー、キャタピラ・パン食い競争です。借り物競争では、指示書に書かれた物を探しました。障害物走では、次の子と協力するボール運びが盛り上がりました。ボールを落とさないよう慎重に進むチームもあれば、速さを大切にするチームもあり、それぞれの取り組み方が見られました。
最後まで互いに応援し、大きなけがなく活動を終えました。運の要素がある競技も多く、結果が予想できない中で、それぞれが参加できる形を見つけながら楽しみました。
活動の詳細:2026年10月12日「運動会をしてきました!」
※上記URLは2026年10月19日にアクセスし、年度や季節に依存しない現行ページであることを確認しました。
特定の種目がすべての子どもに合うわけではありません。歩く、またぐ、転がす、バランスを取るなど、本人が楽しめる動きから選びます。道具の大きさや距離を調整し、見学や短時間の参加も含めて試せることが大切です。
発達障害があると必ず運動が苦手になるわけではありません。動きの組み合わせ、感覚の受け取り方、見通しの持ちにくさ、周囲の刺激などが関係する場合があります。苦手さが強い場面と、参加しやすい条件を具体的に見ます。
運動だけで発達障害が改善したり治ったりすると断定することはできません。ただし、本人に合う活動は、体を動かす経験や楽しみを広げる機会になります。目的や参加方法は一人ひとり異なるため、必要に応じて専門機関へ相談してください。
運動の苦手さだけで発達障害かどうかは判断できません。年齢や経験、体調、環境などでも動きやすさは変わります。着替え、食事、書字など複数の生活場面で困りごとが続く場合は、園・学校、自治体の相談窓口、小児科などへ相談してください。
アップでは、運動、学習、PC・プログラミングに加え、さまざまなレク活動を取り入れています。体を動かす活動でも、速さや勝敗だけを目標にせず、お子様の得意やペースに合わせた参加方法を一緒に考えます。
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